光線療法

中波紫外線治療器
エキシマライト
– セラビームUV308 mini

セラビームUV308 mini

適応疾患

  • 乾癬(かんせん)
  • 掌蹠膿疱症
  • 円形脱毛症
  • 尋常性白斑
  • アトピー性皮膚炎
  • 菌状息肉症(皮膚リンパ腫) など

光線療法について

昔から日光浴をすると乾癬が良くなることや、アトピーのかゆみが軽減することが知られていました。これは日光に含まれる紫外線による効果です。1970年代の研究とその後の臨床データの蓄積により、日光に含まれる光線のうち311 ± 2nmにピークをもつ狭い範囲の中波長紫外線治療効果が高く、副作用が少ないということが明らかになりました。この波長の紫外線をNB-UVB(:narrow band ナローバンド UVB)と呼び、現在様々な皮膚疾患の治療に応用されています。

NB-UVB療法(narrow band-UVB療法)は、太陽光に含まれる紫外線のうち、中波長紫外線(UVB)の中から人体に有害な波長を取り除き、治療効果が高く副作用の少ない非常に幅の狭い範囲(ナローバンド:narrow band)の波長域311nm(ナノメートル)を用いた治療方法です。
さらに、この狭い範囲のUVB波長をより高出力で照射できるように工夫されたものがエキシマライトです。通常のNB-UVB治療機器と比較して、同じ光線量をより短い時間で照射できるようになりました。

紫外線には免疫反応を抑制する作用があります。
これまで飲み薬や塗り薬ではなかなか良い効果が得られなかった患者さんでも、紫外線治療の併用によって相乗的に改善していくことが可能です。

セラビームUV308 mini

波長308nm前後の紫外線を照射できるエキシマライト光線治療器です。
軽量な装置で、治りにくい皮疹部を狙って照射することが可能です。
照射の力が強く、1ヶ所10秒ほどで照射が終わります。

光線療法が効くメカニズ

  • 皮膚炎を起こす主な原因となっている免疫細胞のアポトーシス(細胞の自死)誘導
  • 制御性T細胞(炎症を抑制する働きのある免疫細胞)の誘導
  • サイトカイン(炎症を起こすタンパク質)・ケモカイン(免疫細胞を呼びよせるタンパク質)などの産生や発現の抑制
  • 接着分子(免疫細胞が移動するときに重要な分子)など細胞表面の分子の発現変化

これらの作用により、皮膚炎を起こしたり、皮膚病のきっかけとなる免疫反応を抑制することで、治療効果を発揮します。

起こりうる副作用

高用量の光線を当てると、日焼けのような赤みとひりつきが生じる可能性があります。
強い炎症を生じると、水疱ができたり、炎症後の色素沈着が残ることがあります。
(日焼けと同様に、数ヶ月かけて元の皮膚の色に戻ります。)

光線治療の流れ

週1~2回の治療をおすすめしております。

初回は低めの光線量100~200mJ/cm2を照射します。
次回の受診時に、前回照射後に紅斑の出現が見られなかったことを確認し、少しずつ光線量を増量していきます。

症状が安定しましたら、2週に1回程度にして照射回数を減量することもあります。

皮膚症状が落ち着いたら、外用療法などの治療で維持し、光線療法は一旦終了します。
漫然と長期間続けることはありません。


光線治療を受けられない方

  • 皮膚がんのある方、皮膚がんの既往のある方
  • 光線過敏症のある方(光線で強い炎症を起こしやすい方)
  • 光線で炎症を起こしやすくなる薬を内服、外用されている人
    (特に湿布薬にご注意ください)
    (*お薬の中には、光接触皮膚炎、光線過敏を引き起こす可能性があるものがあります。)
  • 免疫抑制剤の内服、外用治療をされている方(ネオーラル、プロトピック軟膏など)

処置

保険診療になります。
光線療法の保険点数は340点です。
照射する面積に関わらず一律です。

光線療法1回あたりの実際のご負担
・3割負担の方 1,020円
・2割負担の方 680円
・1割負担の方 340円

※再診料、処方箋料は別途必要となります。

よくあるご質問

Q
痛みはありますか?
Q
治療回数はどのくらいですか?
Q
副作用はありますか?
Q
皮膚癌になりませんか?

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