皮膚科診療内容

皮膚疾患全般を診察しております。
お困りの皮膚症状がある方はお気軽にご相談ください。


当院で行っている皮膚科治療


・光線療法 エキシマライト セラビーム UV 308 mini LED
→保険適用の治療になります。

2022年12月21日より最新の局所光線治療器を導入しました。
前光線治療器(セラビームUV308)と比較し、4倍の出力でよりスピーディに照射が可能となりました
また、治療器の改善により照射にともなう副作用も少なくなりました。
治療に伴う痛みはなく、光線照射中は温かさを感じます。

乾癬、アトピー、円形脱毛症、白斑、掌蹠膿疱症の方は保険適用がありますので、ぜひご活用ください。


最新光線治療器セラビームUV 308 mini LED

セラビーム UV308 mini LED



限られた波長の紫外線を照射することで効果的に炎症を抑制することができます。
外用治療で治りにくい皮疹にも効果があります。
アトピー性皮膚炎の治りにくい部位や痒みの強い部位、乾癬の治りにくい部位、白斑、円形脱毛症の脱毛部、掌蹠膿疱症で治りにくい部位に特に効果的です。
副作用が少なく、有効性の高い波長の紫外線を照射します。
照射中の痛みはなく、温かさを感じる程度です。


【光線療法が有効な疾患、症状】
・アトピー性皮膚炎の難治部位、痒疹部位、かゆみの強い部位
・乾癬の難治部位、爪乾癬
・尋常性白斑
・円形脱毛症の脱毛部位
・掌蹠膿疱症 
光線療法は少量から開始し、少しずつ照射する光線量を増量します。
週に1、2回行うと効果的です。
*3割負担の方で1回1,020円ほどの処置料がかかります。



・冷凍凝固療法(いぼ、色素斑治療)
→当院ではクライオプローブというペン型の医療機器を使用しております。
主にいぼ治療に使用します。保険適用のある治療法です。



・いぼ治療
→手足のウイルス性いぼ(尋常性疣贅:じんじょうせいゆうぜい)は液体窒素による冷凍凝固療法だけでは治りにくいことが多く治療が難しい疾患の一つです。
通常の冷凍凝固療法に加え、別の治療を組み合わせることで治療効果を高めることができるのですが、保険診療では有効性のある治療が限られています。

当院では院内で強酸(トリクロロ酢酸)を塗布する治療を行っております。
手足へのトリクロロ酢酸塗布時に痛みはありません。

また、いぼ治療のガイドラインで推奨度の高い50%サリチル酸ワセリンを取り扱っております。
50%サリチル酸ワセリンはご自宅で行っていただく治療になります。
ご希望の際は、受診時に使用方法を詳しく説明いたします。

トリクロロ酢酸、50%サリチル酸ワセリンによる治療は自費治療となります。
ご了承ください。

・ケナコルト(ステロイド剤)局所注射療法
→主に円形脱毛症の脱毛部位に局所注射しております。細い針で注射しますので痛みは軽度です。
円形脱毛症の方は光線療法と併用すると改善しやすくなります。
最短で2週間毎に脱毛部位に局所注射を行います。
保険適用のある治療法です。
1回のステロイド投与量の上限は10mgとなっております。
当院では1回の治療で上限半量の5mgまでの投与をおすすめしております。
3割負担の方で1回500円程度のご負担となります。
“円形脱毛症について詳しくはこちら”

・帯状疱疹ワクチン   ” 帯状疱疹について “
2種類のワクチンを取り扱っております。
いずれも50歳以上の方に適応があり、自費でのワクチン接種となります。
– 乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」 7,800円(税込)
– 不活化ワクチンシングリックス 22,000円(税込) ✕ 2回 

” 帯状疱疹ワクチンについて詳しくはこちら ”

・アトピー性皮膚炎注射治療薬 デュピクセント®
標準治療で改善に乏しい中等症以上のアトピー性皮膚炎の方に適応のある抗体製剤です。
2023年10月より生後6ヶ月以上の小児にも適応が拡大されました。
*デュピクセント導入は、詳細な病歴をお聞きし、皮膚症状をスコア化した上での判断となります。
*ご希望の際は必ず診察を受けていただき、診察後に導入の日程を相談させていただきます。

初回に自己注射の指導を行い、その後はご自宅にて2週間に1回、1本の注射を行います。
自己注射難しい方は、2週間ごとに通院いただき院内で投与を行うことも可能ですが通院負担ならびに医療費負担が若干あります。
自己注射の場合、1回の診察で3ヶ月分の注射薬を処方できますので、通院負担が軽減されます。

アトピー性皮膚炎注射治療薬 ミチーガ®
【ミチーガ®の治療が受けられる条件】
13歳以上のアトピー性皮膚炎患者
従来の治療では十分な効果が得られない方
(ストロングクラス以上のステロイド外用剤を1ヶ月以上使用、抗アレルギー剤の内服を2週間以上おこなっても改善に乏しいかた。)

・ミチーガはアトピー性皮膚炎のかゆみに重要な役割を担うIL-31の働きを抑制することで、かゆみを改善します。
・中等症以上のアトピー性皮膚炎による皮膚症状があり、かゆみでお悩みの方に治療適応があります。
・これまで標準治療を行っていたにもかかわらず、皮膚症状やかゆみの改善が見られない場合に適用となります。
・かゆみの状況や皮膚症状の点数(EASIスコア)から治療適応を判断いたします。
・4週間に1度、1回1本の皮下注射製剤です。自己注射、院内注射どちらも可能です。

スギ花粉症治療薬 ゾレア® 
当院では重症の季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)治療薬であるゾレア®(オマリズマブ)の投与を行っております。ゾレア®は、花粉によるつらい症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ)に対して高い治療効果が確認されています。
【ゾレア治療を受けられる条件】
12歳以上
重症以上季節性アレルギー性鼻炎前花粉シーズンにも同様の症状があった
血液検査でスギ花粉のアレルギー結果が陽性である
1週間のステロイド点鼻や抗アレルギー剤の内服を行っても治療効果が不十分である
*これらすべてに当てはまる場合となります。

・特発性慢性蕁麻疹治療薬 デュピクセント®
2024年2月より、標準治療で症状が落ち着かない特発性慢性蕁麻疹に対してデュピクセント®(デュピルマブ)を使用できるようになりました。12歳以上の方に使用可能です。

【デュピクセント、ミチーガ、ゾレアの医療費負担制度について】

” 高額療養費制度ついての説明はこちら “
いずれも保険適用のある治療ですが、高額な治療になります。
高額療養費制度(所得に応じた月の医療費上限)、付加給付金制度(公務員、特定の企業の福利厚生制度)を活用いただくことで医療費のご負担を軽減できます。お子様に関しては子ども助成金制度が適用となります。
子ども助成金制度はお住まいの市ごとに適用となる年齢が異なりますので、ご注意ください。
*草津市は18歳以下のお子様に適用となります。
*デュピクセント自己注射の初回指導は30分程お時間をいただきますので、午後の予約診枠(14時〜16時)で行っております。予めご了承ください。



・皮膚腫瘍摘出術
→1.5cm大までの比較的小さい良性皮膚腫瘍、3cm大までの粉瘤に限ります。

*大きい腫瘍(1.5cm以上)、皮下腫瘍(皮膚の下にできており診断が難しい腫瘍)、粉瘤が腫れた後に瘢痕(コーラゲンの塊)が大きく残っている場合、出血しやすい部位(頭部、顔面など)、切除が難しい部位(耳、眼の周り、口周り、陰部、そけい部など)にある腫瘍の切除をご希望の場合で、クリニックでは対応が難しい場合は総合病院へ紹介致します。
腫瘍、嚢腫(袋状の塊)、腫瘍以外の皮膚疾患を鑑別するために超音波検査を行っております。

*良性の皮膚腫瘍や粉瘤に対する皮膚腫瘍切除術をご希望される場合、安全に手術を行うことができるよう術前の採血をおこなっております。あらかじめご了承ください。

腫瘍切除術の料金は、部位、腫瘍の大きさによって異なります。
3割負担の方で、9,000円〜15,000円程度となります。


巻き爪治療(:巻き爪マイスター)
→自費診療になります。
巻き爪にワイヤーを取り付け、2〜3ヶ月間待つことで巻いた爪を改善します。
処置を行うには先端の爪を少し伸ばしていただく必要があります。

診察料+処置料+ワイヤー代金込みで8,000円のご負担となります。


当院で行っている検査

・真菌鏡検(水虫の検査)
・皮膚生検 (局所麻酔を行い、皮膚を一部(3mm程度)採取します。)
・血液検査
・細菌培養検査(菌種やお薬への感受性を調べます。)
・アレルギー検査(血液検査View39 : 一度にアレルゲン39項目を調べる検査です。)
・ツァンクテスト(ヘルペスの顕微鏡検査)
・デルマクイックVZV(水痘・帯状疱疹の検査)
・デルマクイックHS(単純ヘルペスの検査)
・デルマクイック爪白癬(顕微鏡検査で診断が難しい場合に行います。)
・皮膚超音波検査 Vscan Air

・ダーモスコピー(特殊な拡大鏡検査)

  • じんま疹
  • アトピー性皮膚炎
  • 湿疹、手湿疹
  • 脂漏性皮膚炎
  • 虫刺され
  • 皮脂欠乏性湿疹
  • かぶれ / 接触皮膚炎
  • アレルギー性皮膚炎
  • うっ滞性皮膚炎
  • にきび/ざ瘡(ざそう)
  • 毛嚢炎
  • 乾癬(かんせん)
  • 水疱症
  • 掌蹠膿疱症
  • 白斑(はくはん)
  • 円形脱毛症
  • 水虫 / 足・爪白癬
  • いぼ / 疣贅
  • とびひ/膿痂疹
  • 粉瘤(ふんりゅう)
  • 蜂窩織炎
  • 丹毒(たんどく)
  • 単純ヘルペス
  • 帯状疱疹
  • 癜風
  • 梅毒
  • カンジダ症
  • 水いぼ/伝染性軟属腫
  • 赤ら顔/酒さ(しゅさ)
  • 動物咬傷(猫、犬、蛇など)
  • マダニ症
  • たこ / 胼胝
  • うおのめ / 鶏眼
  • 巻き爪、陥入爪
  • 薬疹
  • 熱傷 / 火傷、外傷 / 怪我
  • しみ(肝斑、老人性色素斑)
  • そばかす
  • おむつかぶれ
  • 良性、悪性皮膚腫瘍
  • ほくろ(色素細胞性母斑)
  • 床ずれ/褥瘡(じょくそう)

アレルギー検査(血液検査)

何らかの症状があり原因の特定が必要と考えられた場合に健康保険が適用される検査です。
症状を引き起こす原因となるアレルギー物質がわかると、予防や対策、治療の一助となりますので、下記のような症状が出ている方はお気軽にご相談ください。

・肌荒れ、湿疹 、部分的に皮膚が赤くなりやすい  
・目がかゆく充血する  
・咳、くしゃみ、鼻水が出る  
・特定の食べ物で腹痛やじんま疹がでる 
・ペットの世話をしたり、ペットがいる場所で目のかゆみ・鼻水がでる  
・顔、くび、うでなど露出部に部分的に皮膚炎、湿疹ができる 
・食べ物を食べると口の中に違和感や顔にかゆみがでる  
・喉がイガイガする、息苦しさがある  

①ドロップスクリーン(指先採血)

当院ではドロップスクリーンという検査機器を導入しております。
ドロップスクリーンは指先から血液1滴分を採取し、41種類のアレルギーを調べる検査です。
30分で検査が完了しますので、検査当日に結果をお伝えすることができます。
従来のような注射針を使った腕の血管からの採血を必要とせず、指先から小さな針を “チクッ” と刺すのみで検査できるうえ、血液採取量はたったの約1滴でOKですので、採血が難しく検査が行えなかったお子さまや採血が苦手の方でも少ないご負担で検査可能です。

ドロップスクリーンは院内で検査を行います。
1人ずつ、お一人30分の測定時間が必要となるためご予約が必要です。
*ご予約の際は注意事項を必ずご確認ください。

”ドロップスクリーンについての詳細はこちら”

②View39(腕からの採血)

View39とは、主要なアレルゲン39項目を採血で測定できるアレルギー検査です。
従来通り、腕からの採血を行います。
院外の検査機関にて検査を依頼しますので、結果がでるまでに1週間ほどかかります。
予約は必要なく、診察当日すぐに採血できます。
検査結果はお電話ではお伝えすることができませんので、再受診していただく必要があります。
予めご了承ください。

View39で検査する項目

検査料

ドロップスクリーン、View39いずれも保険適用のある検査です。
3割負担の場合、診察料(初診時)+手技料+検査料すべてあわせて6,000円弱になります。
他の検査がある方、お薬の処方がある方は別途料金がかかりますのでご了承下さい。