院長 楠葉展大 

Kusuba Nobuhiro
楠葉展大院長写真

院長あいさつ

Greeting

南草津皮フ科院長の楠葉展大と申します。
私は自然豊かな宮崎県で生まれ育ちました。
熊本大学医学部卒業後に研修先として京都府立医科大学附属病院を選択し、2007年に研修関連病院であった大津市民病院で医師としての第一歩を踏みだしました。
駆け出しの研修医1年目ということもあり、つらく大変な時期でもありましたが、琵琶湖をはじめとした滋賀の豊かな自然に触れ、癒やされたことを覚えています。生まれ育った宮崎の自然環境に相通ずるところもあり、どこか懐かしさを感じることさえありました。この頃から滋賀への思い入れが強くなっていったのかもしれません。
2年間の研修生活が終わると、その後は医学研究を視野に入れ、京都大学皮膚科学教室に入局しました。関連病院にて皮膚科臨床医としての研鑽を積んだ後、2012年より京都大学大学院医学研究科皮膚科にて医学研究を学びました。当時は尋常性乾癬についての研究を行い、治療薬として用いられる活性型ビタミンD3製剤の有する免疫学的有効性の一端を解明し論文発表しました。それにより京都大学より博士号を取得しております。
大学院修了後は、縁あって再び滋賀県に戻ってくることになりました。2017年より皮膚科長として大津赤十字病院に赴任し、ここ滋賀の地でさまざまな経験や学びを得る機会をいただきました。今後は、医師としての人生を豊かなものにしていただいた滋賀の地で、みなさまの健やかな皮膚をお守りするお手伝いをしたいと考えております。

開業への思い

Message

私自身、幼少期よりアトピー性皮膚炎を発症し、長い間悩まされてきました。
また、思春期を過ぎるとニキビに悩まされるようにもなりました。アトピーとニキビのダブルパンチです。からだがかゆくて掻きむしり、搔くことでアトピーもニキビも悪化するという悪循環を繰り返し、学生時代は見た目も心もぼろぼろになっていた時期もあります。皮膚科医を志したのも、長年アトピーやニキビに悩まされてきたことが大きく影響しています。
幸い、皮膚科医としてアトピー性皮膚炎の病態を学び、日常における注意点や治療薬の適切な使い方を学ぶことで皮膚症状は比較的うまくコントロールできるようになりました。しかし、皮膚科医師となってからもニキビ治療には非常に悩まされました。医師は患者さんの健康や命に関わる職業ですので、気を遣うことも多く、また当直など不規則な勤務も重なりストレスや疲れが溜まりやすいのです。生活リズムや食生活は、かなり意識しなければ容易に乱れます。そんな生活環境や仕事環境の中で、もともとニキビ体質のある私にはニキビが容易にできてしまい、悪化するという状況をくり返しました。” たかがニキビで “と思われる方もおられるかもしれませんが、ニキビはれっきとした皮膚疾患です。尋常性ざ瘡という仰々しい名前もついてます。最も人目にさらされる顔にぶつぶつとした皮疹が多数ある状態はというのは、どうしても気になりますし、ニキビが腫れたままの状態が続くと、色素沈着(しみ)や瘢痕(きずあと)を残してしまい気持ちも沈みます。ニキビ治療の基本は日常生活の改善とスキンケア、保険診療の範囲で使用可能な外用治療や内服薬がメインとなりますが、それだけではどうしても太刀打ちできないことがあります。レーザー治療、ラジオ波治療、ニードル治療、メディカルコスメなど、保険診療では治療の難しいニキビに対して有効性が示されている治療法はたくさんあるのですが、そのほとんどは保険適応のない自費診療です。私自身は、これまで総合病院で皮膚疾患の治療に携わってきましたが、総合病院ではより重症な皮膚疾患をお持ちの患者さんの治療に比重が偏ってしまい、自費診療の導入が難しいという事情がありました。重症の皮膚疾患を治療することがどうしても優先され、肌をより美しく健やかに保つということに注力することが難しいのです。
ニキビだけではありません。さまざまな皮膚疾患に対して保険診療の限界はあります。皮膚科医として皮膚疾患を治すことに全力を注ぐのは当たり前なのですが、治った後に色素沈着や瘢痕が残ることは非常に心苦しく思います。保険診療では治療が難しい皮膚疾患を治す方法や、より健やかな肌を保っていただくためにできることが数多くあるにもかかわらず、保険診療の縛りのために質の高い医療を提供できないという状況にやきもきしていました。患者さんによって皮膚の悩みはさまざまですが、せっかく総合病院を頼って受診してくださる患者さんの思いに応えられないことが多々あり、皮膚科医として非常に残念でなりませんでした。
こうした経緯から、皮膚のトラブルでお悩みの方の思いに応えるべく南草津皮フ科を立ち上げました。保険診療を基本として、皮膚疾患に対する適切な診断と治療を提供することは当然ながら、保険診療ではカバーしきれない皮膚疾患の治療や美容皮膚診療にも力を入れ、微力ながらみなさまを健やかでより美しい肌へと導くお手伝いができれば幸いです。
皮膚疾患をお持ちの方、皮膚について気になっていることやお悩みがあられる方は、ぜひお気軽に当院へ足をお運びください。
今後とも末永くよろしくお願い致します。

南草津皮フ科院長
楠葉展大

略歴

Brief History

1981年 宮崎県延岡市で生まれる 地元の小中高校に進学
2007年 熊本大学医学部 卒業
2007年 大津市民病院 研修医
2008年 京都府立医科大学附属病院 研修医
2009年 京都大学皮膚科学教室入局
2009年 京都大学附属病院 皮膚科医員
2009年 京都医療センター 皮膚科医員
2010年 日赤和歌山医療センター 皮膚科医員
2012年 京都大学医学研究科皮膚科 博士課程
2016年 京都大学医学研究科皮膚科 修了
2016年 京都大学附属病院 皮膚科医員
2017年 大津赤十字病院 皮膚科長 
2022年 南草津皮フ科開院 院長

資格・学位

Certification/Degree

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
医学博士(京都大学大学院医学研究科)

所属学会

Academic Membership

日本皮膚科学会
日本乾癬学会
日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会


医師 後藤和哉 

Goto Kazuya

後藤医師は、2023年10月4日から毎週水曜日の診療を担当します。

【メッセージ】
1人ひとりの患者さんが抱えている個別のお悩みに向き合うことを意識しています。
そして、受診した患者さんが安心して笑顔になれる、そんなホッとする診療時間を提供したいと考えています。 

略歴

Brief History

2014年 大分大学医学部 卒業
2014年 関西電力病院 初期研修医
2015年 京都大学医学部附属病院 初期研修医
2016年 京都大学医学部附属病院 皮膚科 医員
2017年 天理よろづ相談所病院 皮膚科 修練医
2019年 天理よろづ相談所病院 皮膚科 医員、京都大学大学院医学研究科博士課程
2023年 京都大学大学院医学研究科社会医学系専攻医療疫学分野 客員研究員 

資格・学位

Certification/Degree

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本医師会認定産業医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医 

所属学会

Academic Membership

日本皮膚科学会
日本研究皮膚科学会
日本アレルギー学会
日本褥瘡学会
日本リウマチ学会
日本臨床疫学会
日本産業衛生学会