男性型脱毛(AGA)治療

男性型脱毛(AGA)について

男性型脱毛症は、AGA(：Androgenetic alopecia)と呼ばれます。
男性ホルモンであるテストステロンは5α還元酵素の働きによってデヒドロテストステロン（DHT）となります。
このDHTが毛包に作用すると髪の毛の成長サイクルが止まってしまい、毛がミニチュア化することで毛が抜けやすくなるとともに、しっかりとした毛が生えてこなくなります。
これがAGAのメカニズムです。

5α還元酵素には、Ⅰ型とⅡ型の2種類の酵素があります。
Ⅱ型還元酵素は主に後頭部の脱毛に関与しますが、前頭部の脱毛にはⅡ型に加えⅠ型の5α還元酵素も関与すると言われています。
プロペシア®（フィナステリド）はⅡ型5α還元酵素のみを抑制しますが、デュタステリドはⅠ型、Ⅱ型ともに5α還元酵素の働きを抑制することで、より高い効果を発揮します。

AGA治療

当院では、ザガーロ®のジェネリック薬であるデュタステリドを処方しております。
自費診療となります。

このお薬による治療では、脱毛部分に、太く長い毛の本数が増えるといった発毛効果が期待できます。
通常、効果を実感できるまで通常 6ヵ月〜1年間ほどかかります。
服用をやめると再びDHTが増加しAGAが進行してしまいますので、長期継続して服用いただくことをおすすめしております。

デュタステリドは最大60日分での処方が可能です。
お薬の料金は30日分（1ヶ月）の処方で7,000円、60日分(2ヶ月)で14,000円となります。
また、初診料として1,000円、再診料として500円を別途いただいております。
(いずれも税込みの料金となります。)

安全に内服をご継続いただくため、定期的（数ヶ月から半年に一度程度）に血液検査にて肝臓の数値の上昇がないか確認致します。
検査料は別途1,500円（税込）ほどかかりますのでご了承ください。

デュタステリドの副作用について

・特に注意が必要な重大な副作用
まれに肝機能障害、黄疸、吐き気、食欲不振、倦怠感などの症状が起こることがあります。
上記症状が出現した場合は、一旦休薬し早めに受診してください。
数ヶ月に1度、血液検査で肝臓の数値が上昇していないか確認することが大切です。

・その他の主な副作用
勃起不全、性欲減退、射精障害
（これらの副作用は、お薬を中止した後も持続する場合があります。）

乳房障害（乳房の腫れや痛みが生じることがあります。）

男性の生殖能力への影響は明らかではありませんが、精子の数や精液量が減少したり、精子の運動が弱まるおそれがあります。

デュタステリド服用中の注意点

・医師の指示通りに内服してください。
1 日 1 回、1 回 1 カプセルを、毎日忘れずに服用してください。
このお薬の効きめは、食事の影響を受けません。そのため、いつでも服用することができます。

・カプセルはかんだり、切ったりせずに服用してください。
カプセルの中の薬液が、口やのどの粘膜を刺激する場合があります。

・女性や子どもは服用しないでください。
また、カプセルから漏れた薬剤に触れないでください。
妊娠している女性が服用した場合、男子胎児の生殖器官等の発達に影響を及ぼすおそれがあります。
このお薬の有効成分は、触れると皮膚から吸収されますので、カプセルから漏れた薬剤に触れてしまった場合は、すぐに石けんと水で洗い流してください。

・PSA検査を受ける際は、デュタステリドカプセルを服用中であることを担当の医師に必ず伝えてください。
このお薬は、前立腺がんの検査で測定されるPSA (血清前立腺特異抗原) の数値を低下させます。しかし、その影響を考慮すれば、お薬を服用中でも PSA検査を受けることができます。

・このお薬を服用中は、献血をしないでください。
このお薬を服用中、および最後に服用した日から6ヵ月間は、献血をしないでください。

・お薬は、光・高温・湿気をさけて保管してください。
高温多湿のもとで保管した場合、カプセルが軟らかくなり (軟化)、くっついたりベタついたりするおそれがあります。
また、PTPシートに小さな傷や穴ができると､シート内に湿気が入り、カプセルの軟化や変形、ベタつきの原因となりますので注意してください。