デュピクセント®

当院ではアトピー性皮膚炎治療薬(皮下注射薬)であるデュピクセント®(デュピルマブ)の導入を行っております。
ステロイド剤の外用や内服治療で治りが悪い方、長期のステロイド剤外用により皮膚が薄くなりお困りの方は是非ご相談ください。

デュピクセントは標準治療で改善に乏しい中等症以上のアトピー性皮膚炎の方に適応のある抗体製剤です。
*デュピクセント導入は、詳細な病歴をお聞きし、皮膚症状をスコア化した上での判断となります。
*ご希望の際は必ず診察を受けていただき、診察後に導入の日程を相談させていただきます。

デュピクセント

・中等症以上のアトピー性皮膚炎のかゆみ、赤みでお悩みの方に治療適応があります。
・デュピクセント®は、IL-4受容体をブロックする抗体製剤です。
・アトピー性皮膚炎において重要な役割を担うIL-4、IL-13の働きを抑制することで、皮膚炎や痒みを改善します。
 *IL-4,IL-13は炎症、痒み、バリア機能の低下を引き起こすタンパク質です。

【デュピクセントで起こりうる合併症】
*過敏症反応、結膜炎、注射部位の赤み・痛み、ヘルペス感染・寄生虫感染のリスク増加
*ふらつき感、息苦しさ、心拍数の上昇、めまい、嘔気、嘔吐、皮膚のかゆみや赤み、関節痛、発熱 など


【デュピクセント導入の流れ】
初回は院内で自己注射指導を行います。
*初回は指導のため30分程お時間をいただきます。
予約診療の時間帯(14時〜15時30分)での指導となりますのでご了承ください。
初回投与は看護師指導のもと院内で行い、初回から2週間後より院外処方となります。
・保険診療ではありますが、高額な治療になりますので予めご了承ください。

高額療養費制度をご活用ください。
保険診療は、年収に応じて一月あたりの医療費の上限が決まっています。
*注射薬は3ヶ月分処方致しますので、3ヶ月に1度の月上限金額のお支払いが必要となります。
年収が多い方は高額療養費制度の上限を超えず、適応にならないことがあります。ご了承ください。

*高額療養費制度は世帯合算も可能です。
同じ医療保険に加入している場合、同一世帯の家族が同じ月に支払った自己負担限度額を合算して申請できる制度です。

【付加給付金制度について】
*公務員の方や特定の企業の方は、福利厚生として付加給付金制度をご利用いただける場合があります。
付加給付金制度をご利用いただける方は、より少ない医療費負担でデュピクセント等のお薬を使用できます。
付加給付金制度がご利用可能かについてはお勤め先にてご確認ください。


その他の注意点

・喘息、アレルギー性鼻炎などをお持ちの方は、症状が軽快しても現在治療中のお薬は中止しないでください。主治医にデュピクセント使用の旨を伝え、ご相談ください。

・皮膚症状が十分に改善するまでの間は、お薬の外用を継続して下さい。

・スキンケアを継続し、香辛料、お酒の取り過ぎには注意してください。

・睡眠時間を十分に確保してください。体を休め、ストレスを溜め込まないようにしましょう。