TCAクロス
ニキビ痕のへこみ治療
TCA CROSS(クロス)とは、トリクロロ酢酸(TCA)を用いて瘢痕(へこみのある傷痕)を治療する方法です。
*TCA(trichloroacetic acid: トリクロロ酢酸)
*CROSS (chemical reconstruction of skin scar: 薬剤を用いた瘢痕の治療)
TCAクロスは、高濃度トリクロロ酢酸(TCA)を患部に塗布することで、創傷治癒(傷が治るときにはたらく修復の力)によりニキビ痕のへこみを改善します。
当院では、肌質やお肌の状態に合わせて50〜70%濃度のトリクロロ酢酸を使用しています。
創傷治癒の過程においてコラーゲンやエラスチンといった皮膚のハリや弾力を支える成分が作られ、ニキビ痕のへこみ(特にアイスピック型、小さく深いボックスカー型のへこみ)が浅くなります。
*施術間隔や施術回数については、お肌の状態によって個人差があります。
*施術間隔は1〜2か月ごとに行います。1回の施術で効果を実感できる方もおられますが、基本的には1回の施術だけで改善することは難しいため、3~5回と治療を継続します。
※TCAクロスは保険が適用されない自由診療(自費)となります。
施術料金
施術内容 | 1回料金 (税込み) |
---|---|
TCAクロス 10ヶ所まで | 19,800円 |
TCAクロス 11〜20ヶ所まで | 29,800円 |
TCAクロス 21〜30ヶ所まで | 39,800円 |
施術の流れ
・来院後、洗顔していただきます。
*施術当日はノーメイク、もしくは、可能な限り薄めのお化粧でご来院ください。
患部にTCA(トリクロロ酢酸)を塗布します。
施術時間は約10分程度です。麻酔は行いません。
フロスティング(塗布部位が白くなる現象)と赤み、軽度ひりつく痛みがあります。
しばらく様子を観察し、終了します。
そのままご帰宅いただきます。
起こり得る合併症
*肌のヒリつき、痛み、カサブタ、赤み、色素沈着、皮膚潰瘍、瘢痕など
*低濃度でも強く反応が生じる方がおられます。
その場合、強い炎症を生じ、カサブタ、潰瘍を形成することがあります。
TCAクロスをお受けいただけない方
・使用薬剤の成分にアレルギーがある
・抗血小板薬 (バイアスピリン)、 抗凝固剤 (ワーファリン) などを服用している
・妊娠中 / 授乳中
・ケロイド体質がある
・肝斑(*刺激により悪化する可能性があります)
・施術部位に皮膚癌がある
・糖尿病治療中
施術後の注意点
・一時的な肌の白み(フロスティング)があらわれた後に、カサブタができる場合があります。
通常の場合、カサブタは1~2週間で自然にはがれ落ちるため、ムリにはがさないでください。
・施術後は赤みが生じます。使用するTCAの濃度にも寄りますが、通常の場合1~3ヶ月掛けて薄くなります。赤みが長引く場合は6か月ほどかかる場合があります。。
・炎症による色素沈着が生じることがあります。通常の場合、2~6か月間かけて薄くなります。
・施術中~施術後には、患部がヒリヒリと感じることもあります。
ヒリつきは2~3時間でおさまることがほとんどです。
・施術部位に日焼けをすると色素沈着しやすくなります。施術後は患部に日焼け止めを塗ってください。
・シャワーは当日から、入浴・洗髪・メイク・洗顔は翌日から可能です。
- Q施術にはどのくらい時間がかかりますか?
- Qどのようなニキビ痕にTCAクロスは効果的ですか?
- Q痛みはありますか?