たこ/胼胝・魚の目/鶏眼

たこ/べんち うおのめ/けいがん

たこ、魚の目について

皮膚外からの刺激(圧迫や摩擦)に抵抗して硬くなります

長い間、圧迫や摩擦などの刺激が皮膚に加わると角質が厚くなりたこ(= 胼胝;べんち)魚の目(= 鶏眼;けいがん)ができます。

たこ外側に向けて角質が肥厚するだけなのであまり痛くありませんが、魚の目肥厚した角質の中心が尖って皮膚の内側に食い込むため痛みを生じます。

たこ魚の目足の形、歩き方、スポーツ、フィットしていない靴などが原因となってできます。

関節の変形のある方、股関節痛や膝関節痛がありどちらかの足に重心が偏っている方にも生じやすいご病気です。

たこ、魚の目の治療

痛みを感じるようであれば受診してください。
たこの硬くなった角質や魚の目の芯を削ります

芯まで削った場合でも、足にフィットしていない靴を買い替えたり、インソールの変更など根本的な解決をしないと再発してしまいますので、再発予防を心がけていただく必要があります。

まずは、たこや魚の目ができるメカニズムを学び、日常生活において適切な対応をとることが大切です。

予防のため、硬くなってしまった皮膚を柔らかくする作用のあるサリチル酸ワセリン軟膏やスピール膏を処方することもあります。

サリチル酸ワセリンは1日1〜2回塗ってください。

スピール膏は、患部の大きさより一回り小さめに切って患部に数日間貼りっぱなしにしてください。ずれてしまう場合は、絆創膏やテープなどで固定してください。

たこ、魚の目についての注意点

圧迫だけでなく、ずれる力でもたこや魚の目ができますので、紐靴を履いて足首のところでしっかりと紐を閉め、足首で靴と足を固定することが重要です。

ひもがゆるいと前後に連れてずれる力が発生します。
それによって、たこや魚の目ができることもあり得ます。

足への負担を分散させるため、たこや魚の目がある部位に厚くクッション性のあるインソール(靴の中敷き)を当てることも大切です。

高齢者の方

若い頃は筋肉や皮下脂肪が厚く十分なクッション作用がありますが、お年を重ねていくと次第に筋肉や脂肪が薄くなります。
そのため、骨が突出しやすくなる部分にたこや魚の目ができやすくなります。

また、外反母趾や内反母趾など足の変形があったり、膝や腰の痛みから歩き方のバランスが偏ってしまと、たこ魚の目ができやすくなります。

若い女性の方

ハイヒールを履くと、負担が足の前方の方に集中してしまうため、たこや魚の目ができやすくなります。
負担が同じ部位に長く続くと、足の骨の変形が起こり、外反母趾や内反小趾などを起こします。
さらに足の変形によってたこやウオノメができるようになります。
ハイヒールなど足に負担がかかる靴は極力控え、普段は健康靴として、スニーカーウォーキングシューズを着用しましょう。

スポーツをされる方

スポーツ自体の圧力が原因でたこや魚の目ができてきます。
足に合ったシューズを履き、靴ひもをしっかりと閉めてずれないように固定しましょう。