かぶれ・接触皮膚炎
かぶれ・せっしょくひふえん
刺激性のある物質や、アレルギー反応の原因となる物質が触れた場合、触れた部分を中心に皮膚炎を起こし赤くただれてしまう皮膚のご病気です。
一次性(刺激性のある物質に触れ、だれにでも生じるかぶれ)とアレルギー性(アレルギー体質がある人にのみ生じるかぶれ)の接触皮膚炎があります。
皮膚炎がひどい場合、水ぶくれができてしまったり、全身に湿疹反応が広がることもあります。
一次性接触皮膚炎は赤ちゃんや高齢者のおむつ皮膚炎(尿や便の刺激による反応)
アレルギー性接触皮膚炎は湿布や化粧品かぶれ(湿布や化粧品の成分に対するアレルギー反応)
などがよく知られています。
治療
原則として、原因となる物質に触れないことが大切です。
それが困難な場合、原因となる物質を可能な限り遠ざけたり、皮膚を保護して接触を減らすことが大切です。
(おむつ皮膚炎なら下痢を治す、湿布かぶれなら湿布を貼らない、など)
かぶれた部分には炎症を落ち着かせるためステロイド外用剤を1日2回外用します。
痒みがひどいときはかゆみ止めの飲み薬を飲みます。
症状が重症の場合は、短期間だけステロイド内服薬を飲むこともあります。
その他の注意点
職業柄、原因物質に触らざるを得ない場合は手袋などをするなどして、できる限り原因物質から遠ざけることが大切です。
ご自身のアレルギーのあるものに関しては触れない様にしましょう。
湿布の中に含まれるケトプロフェンは、貼っている部分が紫外線に当たることでかぶれの症状がでる光接触皮膚炎を起こすことがあります。
湿布を貼るのを止めても、数ヶ月の間、紫外線を浴びると皮膚炎を繰り返すことがあり、遮光(しゃこう)が重要です。